Kii's Open Field

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2021年8月25日水曜日

西洋梨がカラスの食害に遭う

十分に想定できたはずの災害を防げなかったことほど悔やまれることはない。
 それでも損傷が最小限で済んだと思えなくはないのが救い。

 
まだ熟していない梨をつつくのは遊びなのか
袋掛けでも傘掛けでもなく、コーヒーフィルタ掛け


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2021年8月9日月曜日

早生プルーンの収穫時期

なかなか待てません。

収穫の適期が訪れるのを。


当地の生産者組合は「待ってはいけない」と言います。

きっとこれまでになにか酷い目に遭ったのでしょう。


早生のプルーン「オパール」は、すっきりとした甘さが特徴。

名前の通りのきれいな色合いで熟します。


果物は全般に、木で熟すと甘みが増し、果物は柔らかくなります。

でんぷんが糖化するからです。

甘みが増すと、それまでの青臭さや渋みが消えて美味しくなります。

しかしその一方で、柔らかくなると果物が傷つきやすく、傷みやすくなります。

収穫前に雨が降り、果物が吸水して膨らむと、皮が裂けてさらに傷みにつながります。


そこで、収穫適期をどう考えるか。

木でなるべく熟し、柔らかくなり過ぎる前のわずかな期間を収穫適期とします。

収穫してからの追熟や、輸送の揺れや時間も考慮して、完熟の一歩前を狙います。

これを「14番目の月」と呼んでいます。


プルーンの品種によって、この収穫適期が短いもの、比較的長いものがあります。

その年の気候にもよりますが、「オパール」はその期間が短く、明日の天候を睨みながら、

収穫すべきかどうかを悩みます。

もちろん、雨でワレてしまうことはリスクとして覚悟しなくてはなりません。


当地の生産者組合は、10番目の月くらいでの収穫を推奨するので、このような心配は無用。

このような理由から、一般の市場には美味しいオパールが出回ることは稀だと思われます。

左のやつが「14番目の月」果皮に細かい貫入が見えます。
真ん中はもう少し、数日のがまんが必要。 右下は論外です。


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2021年4月26日月曜日

さくらんぼ開花直前

茶色で極小さく、硬く締まっていた新しい芽が、

暖かくなるとともに膨れて、

弾けて分かれてきます。

花束状短果枝と呼ばれる花芽には、葉芽1つと、花芽が5〜7個くらい集合しています。

その1つの花芽には、2個〜4個の蕾が折りたたまれています。

それらが一斉に咲くと、それは見事、ぼんぼりのように華やかになります。

今朝は花芽が折りたたまれた蕾が、分かれ始めたところ。 

花が咲く前後は、蕾が膨らみ、開花、そして幼果を結ぶまで、その形態が著しく変わる時期です。植物にとっては、子孫を残すために大切な、しかし形態的には無防備な時期です。

心配が絶えることがありません。

花芽が分かれて蕾1つが明らかになりつつある「水門」


まだ花芽が分かれていない「紅秀峰」


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2021年1月17日日曜日

雪害

今年は厳冬。
 ラニーニャ現象の影響だそうだ。 
12月後半から頻繁に -10℃ を下回る。 
果樹の花芽は凍結(凍害)が心配される。 
 日本海側の冬は日照時間は少ない。
 雪もここ数年のうちでは多いが、此の地の積雪としては平年並み。 
今年は、風の強い日も少ない。 
木々の枝に乗った雪は、穏やかな風と低温とで、なかなか融けないで乗っかったまま。

 それほど多くない積雪量に、油断していた。
 枝に乗った落ちない雪は、硬く締まって重くなっていた。
 想像以上の重みに耐えかねて、 
さくらんぼ、プルーン、西洋梨の枝が、あちこちで折れていたのだ。
 特に枝が硬い性質のプルーンに被害が集中。 
手遅れとなったが、雪の畑を廻り、雪の塊を落としていく。

 毎年、これまでにはなかった現象が起こる。
 2年と同じ年は続かない。
 ラニーニャ後の夏は、猛暑となると言われるが、果たしてどうか。
赤い矢印のところが、折れた場所です。                                    ホームに戻る