Kii's Open Field

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2024年3月20日水曜日

剪定の目的

 

果樹の剪定は冬に行います。

なぜ冬かというと、休眠期だからです。木々が眠っている間に枝を切るのです。

春に目覚めた時に、そのエネルギーが切除された枝の分まで、

残された枝に十分いきわたるためです。


剪定の目的は、教科書には「樹勢を整えるため」とあります。

ほどよい樹勢の枝に、良い果実が成熟するためです。

強く伸びた枝は、あまり剪定を強くせず、エネルギーを分散させ、

弱い枝は強く切って、残された部分に集中させるのです。


西洋梨を剪定中 手前左の木が剪定前



良い果実を得るためには、程よく樹勢の良い状態が必要です。

元気の良い枝には、元気な葉が育ち、

元気な葉がたくさんの呼吸をして、秋には良い花芽を残し、

翌年に花開いて、良い果実を実らせるのです。


特に良い果実を実らせるためには、数を絞る必要があります。

たくさんの果物が欲しいところを我慢して、

良い枝、良い花芽だけを残して、来る夏の豊作を願います。


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