3月27日(火)記
ここ数日、ずいぶん気温が上がりました。
裏庭のさくらんぼハウスの補強を終えて、見まわっていると...
やられていました!
さくらんぼの幹を
野ねずみ?が かじった跡。
一般には「1周したらダメ」→ 枯れる
つまり、木の皮を360度ぐるりと剥いでしまうと、植物は死ぬといわれます。
若木1本は1周剥がれてしまっていた。
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見づらいですが、赤い矢印の先が、皮を剥がれたところ |
こんな時に頼るのは、地元の先輩農家さんと改良普及センター。
今回は農業改良普及センターのベテラン指導士Sさんに、
電話で教えてもらいました。
<応急対策>
皮を剥がれた部分は、湿らせた状態(できれば泥)にタオルでカバー。
表面を乾かさないこと。
再び訪れる可能性のある野ねずみの気を逸らすため、近くに餌を置く
(今回はりんごと殺鼠剤)。
動物は夜間に行動すると思われる。
教わったように餌を置き、
翌朝の状況を待つことに
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3月28日(水)記
翌朝明るくなったのでさっそく見に行くと...
なくなっていました!
さくらんぼ畑の周囲、3ヶ所に6個置いた、すべてのりんごが消失
殺鼠剤は半分くらい、袋が食いちぎられていました。
もう1晩、同様に餌を置いて様子を見ることに
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3月29日(木)記
そしてまた、翌朝
やはり、りんごはすべて、きれいに食べられていました。
殺鼠剤は、風で飛ばされてしまっていて...
近所の猫さんが食べなければよいのですが
りんごの食べ跡を見て、
ふと疑問が浮かぶ。
食い散らかすのではなく、残りは皮が散らばっているくらいで、芯もすべてなくなって、
この食べ方はもしや、
ねずみではないのではないか...
そこで、今度はりんごを町役場から借りてきた、アライグマ用ワナに置くことに
匂いで誘うため、さらにもう1個のりんごをワナの入口付近に
もしもねずみなら、ワナの網目から逃げることができるが、
より大きな動物の場合は出られないはず。
さて、犯人は??
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3月30日(金)記
夜が明けて、
もしかしたらアライグマとの対面か!
と、期待と不安とが混じった気持ちで畑へ。
すると...
あ、やられている!
りんごはすべてなくなっている
ワナの入口のものも、ワナの中のものも跡形もなし。
そして、ワナの中には、動物は・・・
いません!
近づいてみると、動物本体の代わりに大きめの糞が1つ
ワナの入口と反対側の壁が、、、中からこじ開けられていました。
脱走したのは、太さ3mmほどの針金を曲げるほどの力持ち。
相当な強者が居られた様子。
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矢印の針金が曲げられている。下から引っ張ってこじ開けて脱出したと思われる |
お隣の農家さん(Yさん)にこの話したところ、
「そういえば、うちの犬が最近夜中に吠えている」
「うちのりんご1本も皮を噛られている」
う〜ん、結構活動範囲は広い?
そこで、Yさんのりんごを見に行きました。
唖然...
見事に、上の方まで木の皮がなくなっていました。
噛じり方はうちのさくらんぼと同じ、表面の皮部分だけなくなっています。
木の根元付近にまだ雪が残っていて、よく見ると直径3cmほどの穴が。
木の近くの側溝に、大きめの穴があり、そこから侵入して木に近づいたと推察。
水際から雪と土の間を通る動物は・・・やはり、ねずみか!
<普及センターSさん来園>
Sさんに経過を電話で報告したところ、
「見に行きます」と力強い言葉。
午後、Sさん来園し、さくらんぼの皮を削られたあとを見て
「間違いなく、ねずみだね」
「木の皮、そんなに好物でもないのだが、周囲に食べるものがないから」
「そろそろふきのとうも出てきているので、木をかじるのは止めるはず」
Sさん、ありがとうございました。
すると、結論は・・・
(1) 木の皮を剥いだのは「ねずみ」
(2) りんごを食べたのは、より大きな動物
果たしてそうなのか?
役場にワナが壊されたことを連絡、代わりのワナを貸してくれました。
そこで懲りずに、りんごを昨日と同様に2個、ワナの中と外に置く。
さて、結果は?
明日のお楽しみ!
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畑の雪はもうすぐなくなりそう。木の周りから解けていきます。 |