Kii's Open Field

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2018年4月30日月曜日

4月の真夏日

風が強い
天気はずっと良く、土が乾いている

本日、梅が開花
さくらんぼも蕾が花びらを見せ始め、膨らみ始める
まもなく開花
梨も、1つ1つの蕾がはっきりと見え始めた
たんぽぽもあちこちで咲き出す

梅が開花しました。続々とつぼみが膨らんでいます


さくらんぼ「水門」のつぼみ、もうあと数時間で開きそう


西洋梨はつぼみがほぐれたところ、開花まではまだ数日


畑では、昨年より4日早く
さくらんぼ受粉用の花摘みを始めることに

昼に日陰に置いた温度計を見ると25℃

一気に春がやってきた...


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2018年4月1日日曜日

野ねずみか、それとも?(続編)

3月31日(土)記
今日こそは、アライグマか何かわからないが、ワナに掛かった動物と
対面するのか、掛かっていたらどうしようかと考えながら畑へ向かう。
ところが、
ワナの外のりんごはありません。きれいに食べられています。
しかし、ワナは閉まっており、かつ、餌のりんごは食べられていません。
置いた時の状態でそのままです。

なぜ、ワナが閉まったのか?
セットした時は、確実に開けて、金具を確認したはず。
外のりんごがなくなっているので、近くまで来たのは確か。
可能性としては、
・近くに動物が来て何か衝撃を与え、ワナが閉まった
・ワナの隙間から出られる小動物(ねずみ)が入ったが、
 ワナが閉まったので隙間から脱出した

なんだか腑に落ちない...
他に良い策も思いつかず、りんごを追加して置き、翌朝を待つ。

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4月1日(日)記

今日は4月1日ですが、
ついに掛かりました。
ワナに近づくと、薄黒い塊がうずくまっているようです。
一見、タヌキに似ていますが、20cm以上ある尾、長い指、
アライグマの特徴ばかり、間違いなさそうです。
体重は10kg弱。
人間が傍にいると大人しそうですが、
地面を掘って逃げようとした形跡が雪の上に。
足(腕?)は細いので、ワナの隙間から出せるようです。
ワナ設置の表示板をワナに留め付けていた鉄製の針金が外されています。
畑から持ち帰るときも、時折り腕を外に出して、私の足に触ります。
遠くから観察していると、逃げようとして中でもがくのですが、
近づくとこちらを注視して、じっとしています。
いつの間にか、ワナ設置の表示板はちぎられて外されていました。
結構、力が強そうです。



<アライグマ情報> 一般にはあまり知られていませんが・・・
アライグマの農業被害が深刻化しているそうです。
「ラスカル」の可愛らしいイメージですが、
実は獰猛な動物です。
北米産の外来種
天敵はピューマのみ!?
「泳げる」「登れる」「半冬眠して越冬できる」
「繁殖力が高い」「何でも食べる」
北海道でも生息数が急激に増えているとのこと。
厳しい冬も生き延び、春先は繁殖期、幼い期間の死亡率が低いため増えやすい
生息密度が高まると、空いている地域へ移動して広がる。
北海道での被害は、スイートコーンが約半分、次いでメロン、スイカ、イチゴ、
果樹、トマトなども食べるとのこと。
今回のりんごでもそうでしたが、食い散らかすのではなく、きれいに食べます。
手先が器用なのですね。
被害額は、道内で年間約1億円ほど。
獰猛で天敵がなく、繁殖力が高くて木に登れる
鼻は効くが視力は低く、ワナには掛かりやすい

と長々と書いたのは、これからの行動の言い訳です。
捕獲した個体の命を絶たねばなりません。
従来は水に沈めたりしたそうですが、暴れるし意外に時間が掛かるとのこと。
現在は、二酸化炭素で窒息死させたりするらしいのです。
役場に「装置」があると聞いていたのですが、
本日は日曜日!
電話をしてお願いしたところ、快くOKとのこと。
車で引取りに来てくれて、代わりのワナも持ってきてくれました。

「1匹捕まったら、たくさん居ます!

・・・・・・・・・・・

また続編あるか?...

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2018年3月30日金曜日

野ねずみか、それとも?

3月27日(火)記

ここ数日、ずいぶん気温が上がりました。
裏庭のさくらんぼハウスの補強を終えて、見まわっていると...

やられていました!
さくらんぼの幹を
野ねずみ?が かじった跡。
一般には「1周したらダメ」→ 枯れる
つまり、木の皮を360度ぐるりと剥いでしまうと、植物は死ぬといわれます。

若木1本は1周剥がれてしまっていた。

見づらいですが、赤い矢印の先が、皮を剥がれたところ


こんな時に頼るのは、地元の先輩農家さんと改良普及センター。
今回は農業改良普及センターのベテラン指導士Sさんに、
電話で教えてもらいました。

<応急対策>
皮を剥がれた部分は、湿らせた状態(できれば泥)にタオルでカバー。
表面を乾かさないこと。
再び訪れる可能性のある野ねずみの気を逸らすため、近くに餌を置く
(今回はりんごと殺鼠剤)。

動物は夜間に行動すると思われる。
教わったように餌を置き、
翌朝の状況を待つことに

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3月28日(水)記

翌朝明るくなったのでさっそく見に行くと...

なくなっていました!
さくらんぼ畑の周囲、3ヶ所に6個置いた、すべてのりんごが消失
殺鼠剤は半分くらい、袋が食いちぎられていました。

もう1晩、同様に餌を置いて様子を見ることに

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3月29日(木)記

そしてまた、翌朝

やはり、りんごはすべて、きれいに食べられていました。
殺鼠剤は、風で飛ばされてしまっていて...
近所の猫さんが食べなければよいのですが

りんごの食べ跡を見て、
ふと疑問が浮かぶ。
食い散らかすのではなく、残りは皮が散らばっているくらいで、芯もすべてなくなって、
この食べ方はもしや、
ねずみではないのではないか...

そこで、今度はりんごを町役場から借りてきた、アライグマ用ワナに置くことに
匂いで誘うため、さらにもう1個のりんごをワナの入口付近に
もしもねずみなら、ワナの網目から逃げることができるが、
より大きな動物の場合は出られないはず。

さて、犯人は??

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3月30日(金)記

夜が明けて、
もしかしたらアライグマとの対面か!
と、期待と不安とが混じった気持ちで畑へ。
すると...

あ、やられている!

りんごはすべてなくなっている
ワナの入口のものも、ワナの中のものも跡形もなし。
そして、ワナの中には、動物は・・・ 
いません!
近づいてみると、動物本体の代わりに大きめの糞が1つ
ワナの入口と反対側の壁が、、、中からこじ開けられていました。
脱走したのは、太さ3mmほどの針金を曲げるほどの力持ち。
相当な強者が居られた様子。

矢印の針金が曲げられている。下から引っ張ってこじ開けて脱出したと思われる


お隣の農家さん(Yさん)にこの話したところ、
「そういえば、うちの犬が最近夜中に吠えている」
「うちのりんご1本も皮を噛られている」
う〜ん、結構活動範囲は広い?

そこで、Yさんのりんごを見に行きました。
唖然...
見事に、上の方まで木の皮がなくなっていました。
噛じり方はうちのさくらんぼと同じ、表面の皮部分だけなくなっています。

木の根元付近にまだ雪が残っていて、よく見ると直径3cmほどの穴が。
木の近くの側溝に、大きめの穴があり、そこから侵入して木に近づいたと推察。
水際から雪と土の間を通る動物は・・・やはり、ねずみか!

<普及センターSさん来園>
Sさんに経過を電話で報告したところ、
「見に行きます」と力強い言葉。

午後、Sさん来園し、さくらんぼの皮を削られたあとを見て
「間違いなく、ねずみだね」
「木の皮、そんなに好物でもないのだが、周囲に食べるものがないから」
「そろそろふきのとうも出てきているので、木をかじるのは止めるはず」
Sさん、ありがとうございました。

すると、結論は・・・
(1) 木の皮を剥いだのは「ねずみ」
(2) りんごを食べたのは、より大きな動物

果たしてそうなのか?
役場にワナが壊されたことを連絡、代わりのワナを貸してくれました。
そこで懲りずに、りんごを昨日と同様に2個、ワナの中と外に置く。

さて、結果は?


明日のお楽しみ!

畑の雪はもうすぐなくなりそう。木の周りから解けていきます。


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2018年2月3日土曜日

捕われのイタチくん

雪の中、畑で剪定作業を進めている。
さて、今日もがんばるぞと、倉庫に鋏などの道具を取りに入ると・・・

いました!
写真の動物が。

激しく動きまわっていたので、たまたまじっとしていた瞬間


ワナに捕まっています。なかなか立派なしっぽ!


イタチかな? テンかな?
タヌキやアライグマではなさそう。
後で調べたら、イタチくんのようです。

北海道の果物農家が、熊の次に怖れるのはアライグマです。
彼は雑食で、獰猛、穴掘り得意、木登りOK、水場大好き。
向かうところ敵なし、天敵は熊のみとか。
一方、キツネ、タヌキ、イタチ、テンなどは果物畑には大きな影響はないようです。

恐ろしきアライグマは、近隣に生息しているとの噂だったところ、
昨秋、遂にお隣の農家さんの畑に現れ、野菜などに被害がありました。
そこでしばらく経ったある日、
その農家さんと相談し、役場からワナを借りてきて、
お隣さんとうちとで、それぞれ仕掛けることにしました。

けれども、時は既に晩秋、
もう被害に遭う食物が畑にありません!
そうこうする内に雪も降り始め、畑へのワナ設置を断念...
そこで、納屋にも現れるとの話を聞き、
なんとなく置いてみました。
ダメ元で、餌として、貯蔵していたりんごを供出して。

それから、あっという間に冬になり、倉庫の中もマイナス温度になって、
供出されたりんごも凍結。
設置から2ヶ月以上経ち、
ワナに掛かるものはなく、
すっかりあきらめていました。
倉庫の中に仕掛けたことも、忘れがちだったところ、
今朝の捕物となったわけです。

夜中のうちに入ったのでしょうか、りんごも少し噛られています。
私たちが倉庫に入って気が付くと、
ワナの中のイタチくんは、突然暴れ始めたようです。
金網でできたワナは一旦入ると、中からは開かない仕組みになっていますが、
なんとか隙間から出ようと必死です。
仕方がないので、イタチくんを入れたままワナを持って雪の畑に移動し、
ワナを開いてやると、
いち目散に逃げ去っていきました...

今回、獲物はアライグマではありませんでしたが、
借りてきたワナが、きちんと機能することを確認できたことが収穫でした。

それにしても、
倉庫の中へは数cmほどの隙間しかなく、いったいどこから入ったのか??


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2018年1月19日金曜日

最強寒波の狭間にて

新雪を被った畑が眩しい
光る雪面には動物の足跡
穏やかな冬の朝

予報によれば、翌週はシベリヤから寒波の渦がやってきて、また暫く居座る見込み
今年の積雪は少なめ
上下変動の激しい気温と、たまに降る季節はずれの雨で融けたためか

私たちは1月は畑作業を完全に休みます
除雪や雪下ろしの作業はありますが、
基本はそれぞれの思いで充電に入ります

斜面を登ってブルーベリー畑から果樹園全体を見おろす向こうは、仁木の街並みと山々

8年経ったプルーンの若木(剪定前)は、すっかり大人のように枝を広げている





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