なかなか待てません。
収穫の適期が訪れるのを。
当地の生産者組合は「待ってはいけない」と言います。
きっとこれまでになにか酷い目に遭ったのでしょう。
早生のプルーン「オパール」は、すっきりとした甘さが特徴。
名前の通りのきれいな色合いで熟します。
果物は全般に、木で熟すと甘みが増し、果物は柔らかくなります。
でんぷんが糖化するからです。
甘みが増すと、それまでの青臭さや渋みが消えて美味しくなります。
しかしその一方で、柔らかくなると果物が傷つきやすく、傷みやすくなります。
収穫前に雨が降り、果物が吸水して膨らむと、皮が裂けてさらに傷みにつながります。
そこで、収穫適期をどう考えるか。
木でなるべく熟し、柔らかくなり過ぎる前のわずかな期間を収穫適期とします。
収穫してからの追熟や、輸送の揺れや時間も考慮して、完熟の一歩前を狙います。
これを「14番目の月」と呼んでいます。
プルーンの品種によって、この収穫適期が短いもの、比較的長いものがあります。
その年の気候にもよりますが、「オパール」はその期間が短く、明日の天候を睨みながら、
収穫すべきかどうかを悩みます。
もちろん、雨でワレてしまうことはリスクとして覚悟しなくてはなりません。
当地の生産者組合は、10番目の月くらいでの収穫を推奨するので、このような心配は無用。
このような理由から、一般の市場には美味しいオパールが出回ることは稀だと思われます。
左のやつが「14番目の月」果皮に細かい貫入が見えます。 真ん中はもう少し、数日のがまんが必要。 右下は論外です。 |
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