Kii's Open Field

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2017年6月7日水曜日

さくらんぼハウスのビニール掛け

さくらんぼハウスは「雨除けハウス」と呼ばれます。
目的は文字通り、さくらんぼの果実を雨から防ぐため。
さくらんぼの熟した果実は柔らかく、雨に当たると吸水し、皮がはじけて割れてしまいます。
果実が柔らかくなり始めるのは、果実が赤くなる少し前、収穫開始の3週間ほど前から。
その時期から、収穫を終えるまでの2ヶ月弱の間、ハウスにビニールを被覆します。

年に1度のビニール掛けは、果樹園に夏の訪れを告げる、大きなイベントであるとともに、
地域の農家さんたちの助け合いに支えられた、大切な行事です。
0.1mm以下の厚さとはいえ、幅約7m、長さはハウスの長さ(当園では約50m)のフィルム、
重量もバカにならず、ハウスの上に持って上がるだけでもたいへんです。
それらをハウスの屋根の上に広げて留め付けていく重労働。
私たちは毎年、先輩農家さんたちに、時間を割いて助けていただいて、
総勢10名の共同作業が終了すると、
なぜか毎年、さくらんぼ農家になった気分になるのです。


まずはじめに、フィルムをハウスの長さ方向に運んでいきます
作業者はハウスの樋の上を歩いています

次に、アーチの反対側へビニールを広げていきます
両サイドを専用の治具で留め付けます


完成です





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