Kii's Open Field

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2018年3月30日金曜日

野ねずみか、それとも?

3月27日(火)記

ここ数日、ずいぶん気温が上がりました。
裏庭のさくらんぼハウスの補強を終えて、見まわっていると...

やられていました!
さくらんぼの幹を
野ねずみ?が かじった跡。
一般には「1周したらダメ」→ 枯れる
つまり、木の皮を360度ぐるりと剥いでしまうと、植物は死ぬといわれます。

若木1本は1周剥がれてしまっていた。

見づらいですが、赤い矢印の先が、皮を剥がれたところ


こんな時に頼るのは、地元の先輩農家さんと改良普及センター。
今回は農業改良普及センターのベテラン指導士Sさんに、
電話で教えてもらいました。

<応急対策>
皮を剥がれた部分は、湿らせた状態(できれば泥)にタオルでカバー。
表面を乾かさないこと。
再び訪れる可能性のある野ねずみの気を逸らすため、近くに餌を置く
(今回はりんごと殺鼠剤)。

動物は夜間に行動すると思われる。
教わったように餌を置き、
翌朝の状況を待つことに

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3月28日(水)記

翌朝明るくなったのでさっそく見に行くと...

なくなっていました!
さくらんぼ畑の周囲、3ヶ所に6個置いた、すべてのりんごが消失
殺鼠剤は半分くらい、袋が食いちぎられていました。

もう1晩、同様に餌を置いて様子を見ることに

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3月29日(木)記

そしてまた、翌朝

やはり、りんごはすべて、きれいに食べられていました。
殺鼠剤は、風で飛ばされてしまっていて...
近所の猫さんが食べなければよいのですが

りんごの食べ跡を見て、
ふと疑問が浮かぶ。
食い散らかすのではなく、残りは皮が散らばっているくらいで、芯もすべてなくなって、
この食べ方はもしや、
ねずみではないのではないか...

そこで、今度はりんごを町役場から借りてきた、アライグマ用ワナに置くことに
匂いで誘うため、さらにもう1個のりんごをワナの入口付近に
もしもねずみなら、ワナの網目から逃げることができるが、
より大きな動物の場合は出られないはず。

さて、犯人は??

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3月30日(金)記

夜が明けて、
もしかしたらアライグマとの対面か!
と、期待と不安とが混じった気持ちで畑へ。
すると...

あ、やられている!

りんごはすべてなくなっている
ワナの入口のものも、ワナの中のものも跡形もなし。
そして、ワナの中には、動物は・・・ 
いません!
近づいてみると、動物本体の代わりに大きめの糞が1つ
ワナの入口と反対側の壁が、、、中からこじ開けられていました。
脱走したのは、太さ3mmほどの針金を曲げるほどの力持ち。
相当な強者が居られた様子。

矢印の針金が曲げられている。下から引っ張ってこじ開けて脱出したと思われる


お隣の農家さん(Yさん)にこの話したところ、
「そういえば、うちの犬が最近夜中に吠えている」
「うちのりんご1本も皮を噛られている」
う〜ん、結構活動範囲は広い?

そこで、Yさんのりんごを見に行きました。
唖然...
見事に、上の方まで木の皮がなくなっていました。
噛じり方はうちのさくらんぼと同じ、表面の皮部分だけなくなっています。

木の根元付近にまだ雪が残っていて、よく見ると直径3cmほどの穴が。
木の近くの側溝に、大きめの穴があり、そこから侵入して木に近づいたと推察。
水際から雪と土の間を通る動物は・・・やはり、ねずみか!

<普及センターSさん来園>
Sさんに経過を電話で報告したところ、
「見に行きます」と力強い言葉。

午後、Sさん来園し、さくらんぼの皮を削られたあとを見て
「間違いなく、ねずみだね」
「木の皮、そんなに好物でもないのだが、周囲に食べるものがないから」
「そろそろふきのとうも出てきているので、木をかじるのは止めるはず」
Sさん、ありがとうございました。

すると、結論は・・・
(1) 木の皮を剥いだのは「ねずみ」
(2) りんごを食べたのは、より大きな動物

果たしてそうなのか?
役場にワナが壊されたことを連絡、代わりのワナを貸してくれました。
そこで懲りずに、りんごを昨日と同様に2個、ワナの中と外に置く。

さて、結果は?


明日のお楽しみ!

畑の雪はもうすぐなくなりそう。木の周りから解けていきます。


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