Kii's Open Field

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2014年3月30日日曜日

まちの宝

子どもたちが楽しそうにのびのびとうたっている。
一瞬、わざとではないかと思えるほどの笑顔。
これ以上は無理というくらいに口をいっぱいに開けて。

仁木フルーツ合唱団、スプリングコンサート。
町の小学生、中学生30名ほどが力いっぱい日頃の練習の成果を出し切る。

発声は決して洗練されているわけではない。
ハーモニーも完璧とはいえない。
けれども、その真剣な表情と、素直な声を聴いていると、自然と涙腺が緩んでくる。

最後には子どもたちとともに、指揮の先生まで踊り出す。
仁木町民センターでは、子どもたちを讃えるたくさんの聴衆が聴き入っていた。

写真が小さくて表情がよく見えない・・・



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2014年3月27日木曜日

雪が融けていく・・・

冬が終わっていくのでだろうか。
春の勢いが増してきている。

ここ数日の晴天と高温で、130cm以上積もった畑の雪も、あと50cmを切った。
こんな早春も珍しい。
心なしか樹々の芽も膨らんできたように見える。
根はきっと動きはじめているに違いない。
同じように季節は巡るけれども、毎年違った顔を見せてくれる。
普段は穏やかに、時には厳しく怒り、人の力ではどうすることもできない。

今年もこの自然と向き合っていこう。

上の写真で、株元の黒っぽく見えるのは、融雪剤として撒いた牛糞堆肥

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2014年3月22日土曜日

家の中をすべて紙で飾ってしまうアート


仁木町を余市川沿いに遡っていき、やがて国道5号線と別れて蛇行すると、銀山という集落があります。
さらに行くと隣の赤井川村に至ります。

その銀山にお住まいのSさん。
お宅に入るといきなり紙を貼った石が迎えてくれました。
紙には小さい丸がとてもたくさん書かれています。
Sさんの家は、壁はもちろん紙が張ってあります。
さらにその上に、紙のオブジェが。
オブジェは天井からあちこちからぶら下がっているものもあります。
金属製の柱には小さな円盤たち(紙に包まれた磁石)が張り付いています。
よくよく見ると、ところ狭しと部屋中至るところに紙の模様があります。
壁に限らず、机でも椅子でも棚でも置物でも、居間も和室もキッチンも。
それらが皆、アートなんです。
今は雪に埋もれているけれど、庭もまた別世界のイングリッシュガーデンが構築されているはず。

今のところ、Sさんの紙のアートを観られる場所は限られています。
近い将来、ひょっとしたらどこか公共の場所で、かわいい紙の模様に出会える時が来るかもしれない、
そんな気がします。



玄関の石は、最後におねだりして貰って帰ってきました。

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2014年3月18日火曜日

昨日は剪定日和、今日は・・・

ようやく春も近づいてきた様子。
気温も徐々に上がり融雪が進みます。

3月に降った大雪で、西洋梨の下枝は雪の下。
それをプラスチックのスコップで掘り出して剪定します。
積雪高さは約120cm。
降ったばかりはふわふわのパウダースノーだけれど、何度か表面が融けて、また積もってと繰り返す内に、雪自身の重みも手伝って雪が締まって重く硬くなっていきます。
最近は少し暖かになり、何本かの樹を掘り起こすと汗だくになります。

西洋梨の枝は、実がなると下垂していきます。
枝は立ち上がっている方が勢いは良く、伸長も早いですが結実しにくい性質があります。
逆に下垂した枝は結実しやすいですが、あまり下がると花や実に栄養がいきにくくなります。結局、程々に勢いの良い枝に結実させると、秋に良い実が成ります。そんな枝が多くなり、それぞれの枝が陽当り、風通しが良くなるように枝を更新していきます。

樹の大きさにもよりますが、1本の樹を剪定・誘引するのに、約1時間くらい掛かります。
さくらんぼ、プルーン、西洋梨の成木が約230本、その他に若木が100本ほどあります。
1本ずつ枝ぶりも育ちも性質も違うので、その年の成長を見ながら鋏の入れ具合を加減していきます。

今年は豊作でありますように、大きな自然災害がありませんように。



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2014年3月17日月曜日

にき♡あんぬ満開

早すぎる満開。
剪定して惜しくも(?)切り落とした枝を家に持ち帰り、
昼は20℃以上、夜でも10℃前後の室内に置いて約2週間。

綺麗に満開。
でも、よく観ると自然の開花とはどこか違っている。
花にちょっと元気が足りない。
どことなく小さく力弱い。
葉が出るのが遅い。
根がなく水の吸い上げだけでは栄養が足りないのか、
太陽の直射がないからなのか。

目的はふたつ。
ひとつは花芽が凍害に遭っていないかなどの確認。
もうひとつは、ひと足早く春を楽しむため。

今年の春は早いという人もいるけれど、まだ畑の積雪は120cm近くも残っている・・・

書き忘れるところでした。「にき♡あんぬ」本当はゴールドキングという名のさくらんぼ。馴染みのないこの品種は、実は北海道はこの仁木町で偶然発見されたもの。その実生が育った農家さんの畑がすぐ近所にあります。
私たちはゴールドキングという名前がどうも好きになれず、さくらんぼのお客様に呼びかけたところ、大好きな富山の居酒屋「真酒亭」のご主人に名づけていただきました。真ん中の♡を入れるところまでご指定です。

肝心の味ですが、これが完熟すると佐藤錦よりも糖度が高く、その甘さに驚く品種です。
今年も美味しく実りますように。




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2014年3月4日火曜日

ぶどう果汁の瓶詰め始まる

晩秋に収穫したぶどう果汁がなぜ今ごろ?
冬眠でもしていたのか・・・

そうです。
眠っていました。
生のぶどうを搾った後、滅菌密封されて3ヶ月以上も。
その間、静かに酒石酸の澱(オリ)が沈んでいきます。
びん詰の前に、写真のような遠心分離器に掛けて、もう一度澱を除きます。
こうして、ぶどう以外の材料は一切使わず、自然の恵みを受けたぶどうの風味を閉じ込めた果汁ができあがります。この遠心分離器はドイツ製で、ワインの製造で使われるもの同様とのことです。

さて、今年の出来栄えは??




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