Kii's Open Field

Kii's Open Field

2017年8月25日金曜日

カラスの害 西洋梨編

油断していたのかも知れません
ある日気が付くと、収穫前の西洋梨が食べられていました
食べ跡を見ると、カラス!

一昨年にも食害がありました
昨年は彼らの通り道がちょっとずれて、被害はありませんでした
それで安心したのです
2年前の味を覚えているかのように、
同じ場所を狙ってきました

収穫にはまだかなりの日数が掛かる西洋梨の未熟果
まだ甘くなるには遠い状態の果物にも関わらず、

なぜカラスに人気があるのか・・・

大きな梨「ゼネラル・レクラーク」がカラスには人気です



                                   ホームに戻る 

2017年6月7日水曜日

さくらんぼハウスのビニール掛け

さくらんぼハウスは「雨除けハウス」と呼ばれます。
目的は文字通り、さくらんぼの果実を雨から防ぐため。
さくらんぼの熟した果実は柔らかく、雨に当たると吸水し、皮がはじけて割れてしまいます。
果実が柔らかくなり始めるのは、果実が赤くなる少し前、収穫開始の3週間ほど前から。
その時期から、収穫を終えるまでの2ヶ月弱の間、ハウスにビニールを被覆します。

年に1度のビニール掛けは、果樹園に夏の訪れを告げる、大きなイベントであるとともに、
地域の農家さんたちの助け合いに支えられた、大切な行事です。
0.1mm以下の厚さとはいえ、幅約7m、長さはハウスの長さ(当園では約50m)のフィルム、
重量もバカにならず、ハウスの上に持って上がるだけでもたいへんです。
それらをハウスの屋根の上に広げて留め付けていく重労働。
私たちは毎年、先輩農家さんたちに、時間を割いて助けていただいて、
総勢10名の共同作業が終了すると、
なぜか毎年、さくらんぼ農家になった気分になるのです。


まずはじめに、フィルムをハウスの長さ方向に運んでいきます
作業者はハウスの樋の上を歩いています

次に、アーチの反対側へビニールを広げていきます
両サイドを専用の治具で留め付けます


完成です





                                   ホームに戻る 



2017年5月2日火曜日

さくらんぼのつぼみ

北海道 仁木町にも、ようやく、
春がすぐそこまでやってきました
雪解けから3週間
樹々たちはずいぶん前に眠りから覚めていました
相変わらずの低温に耐え、
やっと花を咲かせようとしています

つぼみを膨らまし、花を咲かせるこの時期は、
植物にとって、新しい生命を生み出すために、
とても大きな形態変化をともなう時です
外敵や気象の変化に敏感な時期でもあり、
ここ数日の天候、気温、風の様子が、
夏の結実にも大きく影響します

農家はできる限り手を掛けて、
力を添えます
良い結果が得られますように
自然の力にはかなわないと知りつつ


さくらんぼのつぼみ。白く見える部分が花びらになります

梨の花芽も解けて、1つの芽から7つものつぼみが顔を出しました




                                   ホームに戻る 

2017年1月7日土曜日

除雪はじめ

大晦日から正月三が日は、珍しく穏やかな天候が続きました
初日の出こそ逃しましたが、目立った降雪も強い風もなく、
「正月ぐらい休めよ」と言われているような日々

けれども次週はこの冬1番の寒波が予想されています

季節の振れが激しくなっている・・・そんな傾向は、
きっと、ずっと以前からあったのでしょうが、
農家になってからは、そのことをより強く感じるようになりました

今回もしも、地球規模で渦となっている気流の気まぐれが激しければ、
ここ数年では記憶にないほどの強くて大きな振れがあるかも知れないとのこと
記録的とか、歴史的な、という言葉が浮かびますが、
そんなのにも慣れてしまったような気がします

畑の植物たちは眠っていてくれてはいるのですが、
あまりに激しい気温低下には、きっと耐えられないでしょう
人間にできることは、たかが知れています...

住居や倉庫周辺は、除雪機で出動!
30馬力の、とても頼りになる機械です
でも、時々肝心なときに機嫌が悪くなるんです

わかりにくいですが、さくらんぼハウスのアーチとアーチの間、樋に登っています
この樋の部分は構造的に弱いので、溜まった雪を時々下ろしてやります
矢印のところで作業しているのは妻です
ちなみに、このハウスにビニールを張るのは、収穫期の1ヶ月半ほどだけです




                                    ホームに戻る