一番困るのは、果実が成らないこと。
いや、それ以上に避けたいのは、樹が元気を失い、やがては枯れてしまうこと。
元気よく実っていた樹が、秋に突然真っ先に葉を落としてしまうことがあります。
次に、虫や病気。
私たちは減農薬栽培のため「耕種的防除」を積極的に行います。
これは農薬に頼るばかりではなく、陽当り良く、風通し良く、病気などのもととなる自然要因を緩和し、樹を健康にしていく方法です。
その最終手段は「テデトール」。
虫や病気になった部位を、文字通り手で除去します。
さくらんぼを始め、全種類の樹、約700本のすべてを夫婦ふたりで観察して対処。
このところ、カイガラムシが増えています。
カイガラムシにもいろいろと種類があり、樹によって異なる種がやってきます。
名前の通り、普段は数ミリほどの貝のような殻で身を守りながら、じっと樹液を吸って植物を弱らせます。今年は気温が高く乾燥気味で、虫の発生も多いようです。
カイガラムシは樹の皮の隙間に潜り込んでいることが多く、見つけにくいですが、カイガラムシの排出液に群がるアリが走り回っているので、その行き先に必ずカイガラムシが見つかります。見つけて潰すと、卵と思われる粉が飛び散ったり、柔らかいものは汁が出たりと、なかなか食欲をソソる作業です。
私たちも虫に強くなったなぁ・・・
ぶどうの枝で潰したカイガラムシの跡
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