Kii's Open Field

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2021年4月26日月曜日

さくらんぼ開花直前

茶色で極小さく、硬く締まっていた新しい芽が、

暖かくなるとともに膨れて、

弾けて分かれてきます。

花束状短果枝と呼ばれる花芽には、葉芽1つと、花芽が5〜7個くらい集合しています。

その1つの花芽には、2個〜4個の蕾が折りたたまれています。

それらが一斉に咲くと、それは見事、ぼんぼりのように華やかになります。

今朝は花芽が折りたたまれた蕾が、分かれ始めたところ。 

花が咲く前後は、蕾が膨らみ、開花、そして幼果を結ぶまで、その形態が著しく変わる時期です。植物にとっては、子孫を残すために大切な、しかし形態的には無防備な時期です。

心配が絶えることがありません。

花芽が分かれて蕾1つが明らかになりつつある「水門」


まだ花芽が分かれていない「紅秀峰」


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2021年1月17日日曜日

雪害

今年は厳冬。
 ラニーニャ現象の影響だそうだ。 
12月後半から頻繁に -10℃ を下回る。 
果樹の花芽は凍結(凍害)が心配される。 
 日本海側の冬は日照時間は少ない。
 雪もここ数年のうちでは多いが、此の地の積雪としては平年並み。 
今年は、風の強い日も少ない。 
木々の枝に乗った雪は、穏やかな風と低温とで、なかなか融けないで乗っかったまま。

 それほど多くない積雪量に、油断していた。
 枝に乗った落ちない雪は、硬く締まって重くなっていた。
 想像以上の重みに耐えかねて、 
さくらんぼ、プルーン、西洋梨の枝が、あちこちで折れていたのだ。
 特に枝が硬い性質のプルーンに被害が集中。 
手遅れとなったが、雪の畑を廻り、雪の塊を落としていく。

 毎年、これまでにはなかった現象が起こる。
 2年と同じ年は続かない。
 ラニーニャ後の夏は、猛暑となると言われるが、果たしてどうか。
赤い矢印のところが、折れた場所です。                                    ホームに戻る

2020年11月21日土曜日

季節外れの大雨

「自然には勝てんわ」

近所のベテラン農家さんから、会話の中でなにげなく聞いた言葉です。

それは当然のことかも知れないのだけれど、気候の変化に対応して農作物を生み出し続けている大先輩が、さらりと言われたので余計に耳に残っています。


10月半ばから天候に恵まれない日が続いてはいました。11月に入ってからも雨やみぞれが多く、18日から翌日までの雨が40mm、そして19日午後から20日未明までに 90mm降りました。


本州ならこれくらいの雨は問題ないところも多いと思います。しかし、元々雨の少ない北海道は、対応できずにあちこちで被害が出ます。

排水経路の設計が、大量の雨を想定したものになっていません。小さな水路は傾斜が少なく、その水路から流れ出ようとする小川は既に満杯。その小川から流れ込むはずの本流は、増水時の水位が支流よりも高くなっている。これではあちこちで溢れだすしかありません。そして周辺でいちばん低いところから浸水していきます。

左は土手ぎりぎりの水位で流れる川
右側は本来水たまりなどないはずの畑

収穫を終えたぶどう畑が池になりました

 
スコップとクワで水路を切って排水


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2020年4月26日日曜日

寒の戻りの4月

人の生命を脅かす感染症の広がりが収まりません。
社会生活や経済への影響も、どこまで続くのかも、先の見通しがつきません。

一方で、温暖化の影響なのか、気象の異常、変動の激しさが増しています。
この冬は記録的な暖冬、小雪。
一転して4月からは寒の戻り。
今年はどんな年になるのか、想像がつきません。

それでも季節は動いています。
寒い春に怯えながらも、木々たちが目覚め始めました。


花芽が膨らみ、折りたたまれているつぼみたちが解け始めました。


梅はあと数日で開花すると思われます。



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2020年1月12日日曜日

追悼

信じられません。

あの人のことは、今も良く覚えています。
もう30年以上も前のこと、
あの頃はサラリーマンでした。

サラリーマンにとって、
同期の人(同じ年に入社した人たち)は特別な存在でした。
何も利害関係もなく、好みも性格も違う人同志、
同じ年に同じ会社に、たまたま入った人たち、
そんな人たちだからこそ、偶然に共有した時間が心に刻まれて、
いつまでも残っているのかも知れません。

特にあの人とは、私が学生あがりの、今思えば「使いにくい」新米の頃から、
自分なりの仕事、居場所を確立するまでの時期、
職場での議論や、飲み会でのバカ話をともにしたのでした。
その後、彼女は転勤になり、やがて結婚され、
私は転職して、年賀状だけの付き合いとなりました。

同期の人は、時折私たちの農園を訪ねてくれます。
わざわざ北海道の田舎に、時間とお金を使って立ち寄ってくれるのです。
そして話をするうちに、立場の違いも、経過した年数も、寄る年波も、
すべて忘れたかのように楽しいひと時を過ごせます。

話は逸れますが、私は新たな挑戦のために転職してそれまで住んだ土地を離れ、
様々な意味での持続性に疑問を持ち、農家となり北海道に移住しました。
その後、農園を訪れてくれる人も多くあり、
就農前よりも以前の知人との交流が増えました。

もしもあの人が訪ねてきたら、
きっと同じように過去がよみがえる瞬間があったのだと思います。


今日、あの人のご家族から、喪中の葉書を受け取りました。





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2020年1月5日日曜日

小雪の可能性、あるいはおそれ

雪が少ない

この10年で最も積雪量が少ない状態。
まだまだ冬は前半戦なので、今後は挽回するかも知れませんが、
長期予報ではその可能性も小さそうです。

除雪作業はほとんどありません。
例年なら、2〜3日に1日の頻度で1〜2時間掛かります。
1週間続くこともあります。
おかげで、ゆっくり身体を休める上、時間を有効に使えます。
いつもは心配になる、倉庫の屋根、さくらんぼハウスの樋の上、
幼木などの細い枝など、雪の重みに気を遣うこともありません。
仁木町民スキー場は、ところどころ地面や草が顔を出しているものの
なんとか利用可能のようです。

一方、心配なことがあります。

夏の水が少ないのではないか。
山の地下水は十分蓄えてくれるだろうか。

低木の芽に凍害はないか。
いつもは雪に埋もれるブルーベリーが外気に触れる状態。
暖冬とはいえ冷え込む朝はマイナス10℃を下回ります。

剪定作業に例年より時間が掛かるのではないか。
高い枝から枝へ移動するのに、雪上で脚立を引き回す必要があります。

寒波の揺り戻しがあるのではないか。
ベテランの気象予報士は、経験的にあるのでは、と言っています。


さくらんぼハウスに取付けたメジャー。 赤矢印が60cm(平年値)、現在は約20cm。


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2019年12月15日日曜日

雪に足跡

1年半ぶりに書きます。
昨年春の訪れから、この秋が終わるまで、ずっと余裕のない状態が続いていました。

いつもある程度は波があるのですが、例年になく寒暖差の激しい初冬を迎えています。
突然真冬が来たと思えば、秋か春のような緩んだ日もあります。
畑も11月のある日、1日でモノクロの世界になりこのまま根雪かと思えば、
気温上昇と雨で、また地面が顔を出します。
総合計するときっと「暖冬」なのでしょう。

ほんの少し積もった今月のある朝、畑で足跡を見つけました。



下左が人間(私)の26cm防寒長靴です。
結構大きな足、指と肉球がはっきり見えます。
歩幅が大きく、小走りだったのか体重の掛かり方が不均等です。
大きな足サイズ、明確な指の分かれ具合からみて、
おそらくアイツ、
アライグマです。

見た目はかわいい、おおきめのタヌキですが、
農家の間では「第2のカラス」と呼ばれ、走れる・登れる・泳げる、
天敵はピューマ(日本には居ない)のみ
なんでも食べ(果物も好物の1つ)、繁殖力、生存力が高い、などなど
北海道でも近年個体数、被害ともに増え続けているとのこと。

他人ごとではありません。


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2018年4月30日月曜日

4月の真夏日

風が強い
天気はずっと良く、土が乾いている

本日、梅が開花
さくらんぼも蕾が花びらを見せ始め、膨らみ始める
まもなく開花
梨も、1つ1つの蕾がはっきりと見え始めた
たんぽぽもあちこちで咲き出す

梅が開花しました。続々とつぼみが膨らんでいます


さくらんぼ「水門」のつぼみ、もうあと数時間で開きそう


西洋梨はつぼみがほぐれたところ、開花まではまだ数日


畑では、昨年より4日早く
さくらんぼ受粉用の花摘みを始めることに

昼に日陰に置いた温度計を見ると25℃

一気に春がやってきた...


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2018年4月1日日曜日

野ねずみか、それとも?(続編)

3月31日(土)記
今日こそは、アライグマか何かわからないが、ワナに掛かった動物と
対面するのか、掛かっていたらどうしようかと考えながら畑へ向かう。
ところが、
ワナの外のりんごはありません。きれいに食べられています。
しかし、ワナは閉まっており、かつ、餌のりんごは食べられていません。
置いた時の状態でそのままです。

なぜ、ワナが閉まったのか?
セットした時は、確実に開けて、金具を確認したはず。
外のりんごがなくなっているので、近くまで来たのは確か。
可能性としては、
・近くに動物が来て何か衝撃を与え、ワナが閉まった
・ワナの隙間から出られる小動物(ねずみ)が入ったが、
 ワナが閉まったので隙間から脱出した

なんだか腑に落ちない...
他に良い策も思いつかず、りんごを追加して置き、翌朝を待つ。

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4月1日(日)記

今日は4月1日ですが、
ついに掛かりました。
ワナに近づくと、薄黒い塊がうずくまっているようです。
一見、タヌキに似ていますが、20cm以上ある尾、長い指、
アライグマの特徴ばかり、間違いなさそうです。
体重は10kg弱。
人間が傍にいると大人しそうですが、
地面を掘って逃げようとした形跡が雪の上に。
足(腕?)は細いので、ワナの隙間から出せるようです。
ワナ設置の表示板をワナに留め付けていた鉄製の針金が外されています。
畑から持ち帰るときも、時折り腕を外に出して、私の足に触ります。
遠くから観察していると、逃げようとして中でもがくのですが、
近づくとこちらを注視して、じっとしています。
いつの間にか、ワナ設置の表示板はちぎられて外されていました。
結構、力が強そうです。



<アライグマ情報> 一般にはあまり知られていませんが・・・
アライグマの農業被害が深刻化しているそうです。
「ラスカル」の可愛らしいイメージですが、
実は獰猛な動物です。
北米産の外来種
天敵はピューマのみ!?
「泳げる」「登れる」「半冬眠して越冬できる」
「繁殖力が高い」「何でも食べる」
北海道でも生息数が急激に増えているとのこと。
厳しい冬も生き延び、春先は繁殖期、幼い期間の死亡率が低いため増えやすい
生息密度が高まると、空いている地域へ移動して広がる。
北海道での被害は、スイートコーンが約半分、次いでメロン、スイカ、イチゴ、
果樹、トマトなども食べるとのこと。
今回のりんごでもそうでしたが、食い散らかすのではなく、きれいに食べます。
手先が器用なのですね。
被害額は、道内で年間約1億円ほど。
獰猛で天敵がなく、繁殖力が高くて木に登れる
鼻は効くが視力は低く、ワナには掛かりやすい

と長々と書いたのは、これからの行動の言い訳です。
捕獲した個体の命を絶たねばなりません。
従来は水に沈めたりしたそうですが、暴れるし意外に時間が掛かるとのこと。
現在は、二酸化炭素で窒息死させたりするらしいのです。
役場に「装置」があると聞いていたのですが、
本日は日曜日!
電話をしてお願いしたところ、快くOKとのこと。
車で引取りに来てくれて、代わりのワナも持ってきてくれました。

「1匹捕まったら、たくさん居ます!

・・・・・・・・・・・

また続編あるか?...

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2018年3月30日金曜日

野ねずみか、それとも?

3月27日(火)記

ここ数日、ずいぶん気温が上がりました。
裏庭のさくらんぼハウスの補強を終えて、見まわっていると...

やられていました!
さくらんぼの幹を
野ねずみ?が かじった跡。
一般には「1周したらダメ」→ 枯れる
つまり、木の皮を360度ぐるりと剥いでしまうと、植物は死ぬといわれます。

若木1本は1周剥がれてしまっていた。

見づらいですが、赤い矢印の先が、皮を剥がれたところ


こんな時に頼るのは、地元の先輩農家さんと改良普及センター。
今回は農業改良普及センターのベテラン指導士Sさんに、
電話で教えてもらいました。

<応急対策>
皮を剥がれた部分は、湿らせた状態(できれば泥)にタオルでカバー。
表面を乾かさないこと。
再び訪れる可能性のある野ねずみの気を逸らすため、近くに餌を置く
(今回はりんごと殺鼠剤)。

動物は夜間に行動すると思われる。
教わったように餌を置き、
翌朝の状況を待つことに

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3月28日(水)記

翌朝明るくなったのでさっそく見に行くと...

なくなっていました!
さくらんぼ畑の周囲、3ヶ所に6個置いた、すべてのりんごが消失
殺鼠剤は半分くらい、袋が食いちぎられていました。

もう1晩、同様に餌を置いて様子を見ることに

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3月29日(木)記

そしてまた、翌朝

やはり、りんごはすべて、きれいに食べられていました。
殺鼠剤は、風で飛ばされてしまっていて...
近所の猫さんが食べなければよいのですが

りんごの食べ跡を見て、
ふと疑問が浮かぶ。
食い散らかすのではなく、残りは皮が散らばっているくらいで、芯もすべてなくなって、
この食べ方はもしや、
ねずみではないのではないか...

そこで、今度はりんごを町役場から借りてきた、アライグマ用ワナに置くことに
匂いで誘うため、さらにもう1個のりんごをワナの入口付近に
もしもねずみなら、ワナの網目から逃げることができるが、
より大きな動物の場合は出られないはず。

さて、犯人は??

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3月30日(金)記

夜が明けて、
もしかしたらアライグマとの対面か!
と、期待と不安とが混じった気持ちで畑へ。
すると...

あ、やられている!

りんごはすべてなくなっている
ワナの入口のものも、ワナの中のものも跡形もなし。
そして、ワナの中には、動物は・・・ 
いません!
近づいてみると、動物本体の代わりに大きめの糞が1つ
ワナの入口と反対側の壁が、、、中からこじ開けられていました。
脱走したのは、太さ3mmほどの針金を曲げるほどの力持ち。
相当な強者が居られた様子。

矢印の針金が曲げられている。下から引っ張ってこじ開けて脱出したと思われる


お隣の農家さん(Yさん)にこの話したところ、
「そういえば、うちの犬が最近夜中に吠えている」
「うちのりんご1本も皮を噛られている」
う〜ん、結構活動範囲は広い?

そこで、Yさんのりんごを見に行きました。
唖然...
見事に、上の方まで木の皮がなくなっていました。
噛じり方はうちのさくらんぼと同じ、表面の皮部分だけなくなっています。

木の根元付近にまだ雪が残っていて、よく見ると直径3cmほどの穴が。
木の近くの側溝に、大きめの穴があり、そこから侵入して木に近づいたと推察。
水際から雪と土の間を通る動物は・・・やはり、ねずみか!

<普及センターSさん来園>
Sさんに経過を電話で報告したところ、
「見に行きます」と力強い言葉。

午後、Sさん来園し、さくらんぼの皮を削られたあとを見て
「間違いなく、ねずみだね」
「木の皮、そんなに好物でもないのだが、周囲に食べるものがないから」
「そろそろふきのとうも出てきているので、木をかじるのは止めるはず」
Sさん、ありがとうございました。

すると、結論は・・・
(1) 木の皮を剥いだのは「ねずみ」
(2) りんごを食べたのは、より大きな動物

果たしてそうなのか?
役場にワナが壊されたことを連絡、代わりのワナを貸してくれました。
そこで懲りずに、りんごを昨日と同様に2個、ワナの中と外に置く。

さて、結果は?


明日のお楽しみ!

畑の雪はもうすぐなくなりそう。木の周りから解けていきます。


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